それからは他愛のない話をしながらゆっくりした時間を過ごした


本当、この人達と出会ってから家族の温かさを知った


奏哉に出会ってなかったらあたしは殻に閉じこもったままだったと思う


「あっ、親父。俺らの荷物は?」


「ソファーの上に置いたままだよ」


奏哉は荷物を取ってくれた


「はい。これは奏にな。俺と花歩からのクリスマスプレゼント」


と言って渡してくれた


「わぁい!!ありがとう」


「喜んでくれて良かった。これは拓海さんにです」


袋を取り出して拓海さんに渡す


「えっ、俺にまであるの?開けて良い?」


あたしが小さく頷くと恐る恐る開けていた


「手帳だ。ありがとう。この手帳、愛用してて買いに行く暇なくて困ってたんだ」


拓海さんに必要なもの見てて良かった。