「りんごジュースが好きなの?」


「うん!!大好き!!」


普段、初対面の人には心を開かない奏が笑顔で松岡と接している


「松岡もいる?お茶だけど…」


俺はお茶を渡す


「良いの?ありがと」


松岡はニコッと笑ってくれた


笑うと可愛いんだな。


「村瀬君はどうして此処に?」


奏を挟んでベンチに腰掛ける


「妹の迎えの帰り」


「奏ちゃん、可愛い。子供好きなんだぁ。」


松岡は奏の頭を撫でる


撫でられてる奏も嬉しそうだ。


「松岡、送ってくよ」


「花歩で良いよ。名字で呼ばれるとくすぐったい」


そういう彼女は顔を赤らめていた


「じゃあ、花歩。家は何処?」


「すぐ近くの新しく建った一軒家。」


「荷物持つから貸して」


俺は申し訳なさそうにする花歩の荷物を持ち歩き出した