「喜んでくれると良いね」


花歩は奏へのプレゼントを見ながら呟く


「奏哉と花歩ちゃん!!」


「拓海さん、どうして此処に?」


声を掛けて来たのは親父だった


「未咲へのプレゼントを買いに来たんだ」


両親、仲良いから未だにプレゼントのやり取りをしてる


「…てことでさ、花歩ちゃん借りるよ?」


「はっ?なんで?」


話し噛み合ってないし。


せっかくの久しぶりのデートなのに…


親父は花歩に聞こえないくらいの距離まで俺を連れて行くと…


「花歩ちゃんへのプレゼント買わなきゃいけないんだろ?」


と俺のしたいことを見抜いていた


「サプライズしたいなら1人の方が見つけやすいからな。花歩ちゃんは借りて行く」


“終わったら電話しろ”と言って親父は花歩を連れて行ってしまった