「適当に頼んで良いかい?」


「分からないので利一さんにお任せします」


利一さんは“いつものを2つ”と太一さんに言っていた


「此処に花歩は来たことあるんですか?」


「転校する前はね。最近は連れてきてないな」


“いつか連れて来ないと”と言っていた


「はい。いつものな」


運ばれて来たのはガトーショコラとコーヒーのセット


「利一が花歩以外の奴を連れてくるなんて珍しいな」


太一さんは俺に興味津々らしい


「そうだな。この子は花歩の彼氏だよ…。いや、旦那さんと言っても良いかな?」


なんか恥ずかしい


「ちょっと待った。麗(ウララ)連れてくるから待ってろ」


「分かったよ」


太一さんは大急ぎで麗さんを呼びに行った


「麗は兄さんの奥さんね」


太一さんが居なくなってから説明してくれた