「お仕事もね、このまま続けて良いのかなって…。自分が何をしたいか分からなくなっちゃってさ」


「梨莉はどうしてこのお仕事を始めたの…?」


ずっと話を聞いていた花歩が聞いたことがこれ。


「なんでだろ?パパが“始めてみろ”って言ったのもあるし、たくさんの人を笑顔にしたかったから…かな?」


佐々木もやることはやるんだな。


「じゃあ、それで良いんだよ。梨莉らしく梨莉に出来ることをやれば良い」


花歩なりにちゃんと考えてる


優しさの中に安心させてくれるものがある


「でね、アクセサリーのデザインをすることになったんだけど…。なかなか良い案が浮かばないんだよ。」


梨莉もやることがたくさんあるから悩むんだよな


此処は口を開かずに聞くだけにしよう


俺より花歩の方が的確なアドバイスをしそうだから。