「お家のこと?お仕事のこと?学校のこと?話ならいつでも聞くよ?」


「なんで花歩はそんなに勘が鋭いの?」


と言うことは花歩が言った中に悩みの種があるってことか。


「勘が鋭い理由は分からない。話は聞くことしか出来ないけど話してみて?そしたら少しは楽になるよ」


「2人とも聞いてくれる?」


俺と花歩は同じタイミングで頷いた


梨莉を花歩の隣に座らせる


「あのね…」


梨莉はゆっくりと話し出した


花歩の言うように学校と仕事のことで悩んでるらしい


人間関係も含めて…


「学校では仲が良くて信頼出来る友達が居ないんだ。いつも“貴女はモデルだからズルいよね”とか“自分を可愛いと想ってる”とか…」


陰口を叩かれてるってわけか。


花歩を見ると梨莉の気持ちが分かってるらしく相槌を打っていた