「花歩のこと大切にしてあげてな。知歩の想いも…。これ、麻依ちゃんだっけ?預かったよ」


「麻依から?」


「あぁ、花歩ではなくて俺を訪ねて来てな。君に渡してて欲しいって。」

麻依も直接俺に渡せば良いのに。


「知歩からの手紙みたいだ」


そういえば、もう一通あるって言ってたっけ…?


「何故、今のタイミングで…」


「君が花歩に告白するのを分かってたみたいで。“知歩の想いを知ってから行動に移して欲しい”って。」


コイツと腐れ縁なのを忘れてた


隠し事は出来ないな


ちゃんと、No.2って書いてあるし


「俺は此処に居る。せっかくだから読んであげて」


「読んで良いんですか?」


「もちろん。まだ話をしたいしな。」


利一さんの言葉に甘えて読むことにした


何が書いてあるか不安になりながら…