「病院じゃ甘えたくても甘えられないもん」


「じゃあ、今のうちに目一杯甘えとけ」


俺は再び、花歩を抱き寄せた


「うっ…」


「大丈夫か?」


最近、吐き気が多いな…


風邪でも引いたのか?


俺はどうして良いか分からずたださすってあげることしか出来なかった


「やっぱり好き」


「どうした?」


「奏哉が居ないとダメなの。こうやって抱きしめてもらうのも奏哉が良い」


そう言ってもらえると嬉しい


「俺だって花歩との時間を大事にしたい。花歩の背負ってる傷も共有したい」


それが俺に出来ることだから。


「奏哉、これから先もずっと一緒ね?」


「もちろん。離さないから覚悟しとけ」


それからは梨莉達が来るまで2人の時間を楽しんだ


それでまた、花歩のことを知れた気がした