「おねーちゃん、大丈夫?」


「んー?大丈夫…じゃないかな?」


「まだ痛い…?」


「うん。だけどね、久しぶりに家に帰れたことの方が嬉しいの」


花歩の言葉に不安そうな顔をしたものの、“家に帰れたことの方が嬉しい”と言う言葉を聞いて笑顔になった


「本当はね、抱きしめてあげたいけどそれが出来ないの。ごめんね…」


「お姉ちゃんが傍に居てくれるだけで嬉しい」


花歩は奏の頭を撫でていた


「奏、今日はお客さん来るぞ」


「うん。ママに聞いた」


「奏ー?ちょっと買い物行くよ」


「うん!!行く」


「花歩、ゆっくりしててね」


母さんは花歩の頭を撫でてから出て行った


「やっと静かになったな」


「奏哉、相変わらず独占的強いね」


「嬉しいくせに…」


“エヘヘ”と笑う花歩は可愛い