「あたしには見向きもしなかったくせに…」


「花歩は本気で好きになったヤツだからな。花歩を傷つけたら許さないから。それに花歩にカッターは見せるな」


奏哉は気付いてたんだ。


あたしがカッターが怖いこと。


「花歩!!奏哉!!大丈夫か?」


先生、来てくれたんだ


「はっ、なんで佐々木が居んの?」


「なんでってコイツ等の担任だからな。お前、こうやってイジメたの花歩だけじゃないよな?」


伊織ちゃんは悔しい顔をした


「詳しいことは学校でお前の担任交えて聞かせてもらう。花歩、もう大丈夫だぞ」


先生はそれだけ言うと伊織ちゃんを連れて出て行った


「終わったんだよね…」


「あぁ、だから安心して良いよ」


「奏哉は傷、大丈夫?」


あたしを庇って怪我しちゃったんだもん。


痛いよね…。