「いろんな所を掠ったり出血してるみたいなので応急処置して下さい。俺は1度家に戻ります」


ジャージの替え持ってきてなかったんだよな


「戻って来る…?」


「もちろん。花歩を1人にはしないよ」


それを聞いた花歩は更に強く抱きついて来た


多分、こうやって甘えたかったんだろう


「悪いけど…花歩ちゃんを部屋まで運んでくれる?あたしが車椅子を持って行くから」


看護師さんは片付けながら話していた


「分かりました。」


俺は花歩を抱いたまま部屋に戻る


固定されてる足と背中の傷に気をつけながら…


「痛くないか?」


部屋に着きベッドに寝かせながら聞く


「痛い…。」


痛み止めが切れて激痛があるのか素直になる花歩。


それに加えて掠り傷や出血まであるから痛いよな。