「花歩の看病で栄養が偏りがちなんだからお弁当くらい持って行きなさいよ」


「サンキュ」


まさか、弁当を作ってくれてるなんて思ってなかった


「あんたは受験もあるんだから。“彼女の看病してて落ちました”なんてシャレにならないからね」


「分かってる」


「花歩の為にもちゃんと勉強して受かりなさいよね。もちろん1番は自分の為だけど。」


「帰りは花歩のとこ行く前に勉強してから行く」


まぁ、話聞くだけでも頭に入ってるんだけどな。


「体だけは壊したらダメよ。看病も大切だけど、自分の体が1番なんだから」


俺は頷いて家を出た


母さんの説教くらってたら学校に着いたのはギリギリ


遅刻せずに着いた


「奏哉、おはよ。花歩は元気?」


麻依もしばらく花歩に会ってないんだよな。


受験を優先してるから。