「花歩には麻依が居るじゃん」


「麻依はあたしと居て良いのかな?」


「良いに決まってる。麻依が居なかったら俺が居るから」


そうだよ。あたしには奏哉が居るんじゃん


1番信頼出来る人が…


「俺、知歩を失ってから誰も信じないって決めた。だけど、花歩なら信じてみようと思ったんだ」


そう言ってくれると嬉しいな


「ケーキ食べよ?」


「そうだな。準備するから待ってな」


奏哉は黙々と準備を始めた


「ごめんね。本当はあたしが準備しなきゃいけないのに。」


「気にすんなって。花歩はゆっくり休んでろ」


やっぱり優しいんだな


悠介とは大違いだ


改めてこの人を好きになって良かったって思う


奏哉の存在の大きさに気付かされた


奏哉が居ないとすることなくて退屈なんだよね。