それから少し勉強をして他愛のない話をしながら時間を潰した


1人の時は退屈だけど奏哉が居ると楽しい


「奏哉、良い親友持ったね」


「聖悟のことか?」


「うん。仁君と居るときより奏哉らしい気がする」


あたしの独断だけど…


「確かに聖悟と居ると楽だな。考え方とか同じだし。好みも似てるし」


さっきも不機嫌オーラ全開だったけど、聖悟君が居て何処か嬉しそうだった


「それに比べて仁は、何処か抜けてるしやんちゃだし聖悟と真逆の性格だな」


“良くそんな奴と一緒に居るよ”なんて呟いていた


「なんか羨ましいなぁ…」


「どうして?」


「あたし、友達居なかったから。」


だから、休み時間とか友達とお喋りしたりしてる周りが羨ましかった


あたしの性格上“交ぜて”なんて言えなかったし