時間が出来たら様子を見にくるらしいけど…


あの人も心配性だから。


「花歩ちゃんの回復が最優先ね」


夏休み中盤といっても長期休みで良かった


「じゃあ、あたし達は退散するわ」


「奏哉君、花歩ちゃんのこと宜しくね。幸せにしてあげて。」


琴美さんはそれだけ告げると母さんと一緒に出て行った


「奏哉…?」


「起きたか?」


花歩は小さく頷いた


「普段、二重なのに泣きすぎて一重になってる」


「目、開かないもん」


花歩の近くに行くとゆっくり起き上がって抱きついて来た


俺は何も言わずに抱きしめる


「花歩。明日、出掛けよう。何処に行きたいか決めておいて」


「この身体じゃ遊べないしなー。」


しばらく考えて…


「ショッピングモールに行きたい」


と呟いていたんだ