「いつから暴力受けてた?」


「中学3年。受験が近くなり出してから」


「その頃はあたし達が悠介にいろいろ言ってた時期だわね」


琴美さんにも思い当たりがあるようだ


「皆には見えない所に痣を作ってたりしたから気付かないのも当たり前です」


「気付かなかったあたし達を花歩ちゃんが許してくれるか分からない。本当にごめんなさい。悠介の代わりに謝るわ」


琴美さんは本当に反省しているようだった


「花歩ちゃんには今、奏哉君が居るのよね?」


「はい。」


「じゃあ、悠介以上に愛してもらわなきゃね」


「でも、あたしが幸せになって良いのかな?」


「良いに決まってるわ。悠介に幸せにしてもらえなかった分、奏哉君に目一杯幸せにしてもらいなさい」


琴美さんの目からは涙が溢れていた