今もたまに呻き声をあげる花歩


助けてあげたいけど、どうすることも出来なかった


----トントン


母さん達だろうな


「奏哉…?花歩ちゃんは?」


「今、寝てるよ。苦しそうだけど。パーティーは?」


「中止になったわよ」


……やっぱりな。


「あっ。花歩、捻挫してるんだって」


母さんに今までの経緯を話す


母さんも悲しそうな表情を浮かべた


「なんか、花歩ちゃんに申し訳なかったわね。こんな目に遭わせちゃって」


俺も思う…。


あの時、一緒に付いて行けばこんなことにはならなかったはず


後悔しても遅いけど…


それより、花歩が目を覚ました時に行うケアの方が大事だと思う


今までのことが重なってかなりショックを隠しきれないはずだから。


俺が花歩を支えなきゃ。


悲しい顔は見たくない