「失礼します」


恐る恐る救護室に入る


「奏哉、こっち」


俺を呼んだのは千景さん


「なんで千景さんが…?」


「話は後!!とりあえず花歩ちゃんを寝かせなさい」


指定されたベッドに花歩を寝かせる


「此処はあたしのお父さんが経営しているホテルなの。」


だから千景さんも居るんだな。


「何かと怪我人が多いらしくて団体のお客様が入った時はあたしが此処に居るのよ」


花歩の手当ての準備をしながら千景さんが話してくれる


「このままじゃ可哀想だから着替えさせるわね。奏哉も着替えておいで」


千景さんに言われラフな格好に着替える


今日は最初から泊まるつもりだったらしい


なので、しっかりと着替えまで持ってきた


そうそう、千景さんは学校以外では俺のことを呼び捨てで呼ぶんだ