花歩は黄色いワンピースを着ていた


知歩が着ていたヤツだな。


「似合ってんじゃん」


「そう?ありがとう」


「じゃあ、行くか。手、貸して」


花歩は恥ずかしそうに手を出す


だけど、嬉しそうだ


「花歩の手、小さいんだな」


「奏哉の手が大きいんだよ」


まぁ、女の子は小さい方が可愛いけどな。


俺達は他愛のない話をしながらコンビニに向かった


「花歩、何を食べたい?」


コンビニに着き聞いてみる


「おにぎり2つだけで良いや」


「おかずは食べねーの?」


「いらない」


そういうとシャケとウメのおにぎりを手に取っていた


「じゃあ、デザートは?」


“デザート”という言葉に笑顔になっていた


甘いもの好きなんだな


「好きなの買いな」


花歩はエクレアを取っていた