「奏哉…?」


「……なに?」


いかにも不安そうな顔だったので優しく語りかけた


「あたしから離れない?」


……そんなことか。


「おう。離れない。だから心配すんな。」


俺は花歩が良いんだ


花歩の傍に居たい


花歩の役に立ちたい


その言葉を聞き安心したのか、花歩は俺に強く抱きついて呟いた


「じゃあさ、あたしの過去、聞いてくれる?」


「話せるのか?無理しなくて良いんだぞ」


「うん、大丈夫。奏哉になら話せるから」


花歩は一瞬、渋い顔をしたものの話す気で居るようだ


「奏哉には知って欲しいの」


そう言った花歩は力強い目をしてた


「わかった。昼飯食べてからゆっくり聞くよ。ちゃんと最後まで聞くから不安そうな顔すんな」


「ありがと…」


花歩の頭を優しく撫でて俺達は準備をする