「じゃあ、行こうか。せっかくの2人を邪魔出来ないしね」


母さんは奏を抱き上げる


「お姉ちゃん、行ってくるね?」


「いってらっしゃい。気をつけるんだよ。」


花歩に見送られて嬉しそうな奏。


やっぱり、“お姉ちゃん”っていう言葉の方が多いな。


「奏、お土産な?」


「えー。やだ。お姉ちゃんにあってもお兄ちゃんにはないもん!!」


「お前、チビのくせにケチだな」


「「ふふっ」」


母さんと花歩の笑うタイミングが同じだ


「奏哉も奏に対してムキになりすぎよ。貴方、お兄ちゃんでしょ?ちゃんとお土産買ってくるわ」


母さんは笑いながら奏を連れて出て行った


「奏哉、奏ちゃんに遊ばれてたね。ふふっ」


なんて言いながらも花歩も楽しそう


笑いが止まらないみたいだ