「お姉ちゃーん!!」


「奏が来たな」


----ドンッ


今の勢いありすぎだな


「お姉ちゃん、だいじょーぶ?」


そういえば、奏も心配してたんだった


「大丈夫だよ。ありがとう」


花歩は奏の頭を撫でながら話していた


奏を心配させないようにするのも花歩の優しさ


「よかったぁ」


「奏は花歩が大好きだもんな」


「うん。お姉ちゃんだいすきぃ」


花歩が居ると“お兄ちゃん”より“お姉ちゃん”っていう単語の方が多いんだよな


「奏哉…もしかして、奏ちゃんに嫉妬してる?」


「えっ…?」


花歩に心の中を読まれた気がした


「あっ、当たっちゃった?エヘヘ…///」


“当てるつもりはなかったんだけど…”と言いつつもなんだか嬉しそう


「花歩、俺をからかったな?」


くすぐるために花歩を後ろから抱きしめた