知歩が居ても居なくても周りの女は偽った俺しか見てなくて…


だから、俺は信じることを止めた


でも、知歩と花歩は偽ってない俺と接してくれたから…


信頼していた知歩を失って“人を信じない”って決めた


でも、再び知歩の実の妹である花歩と出会って“人を信じてみよう”と思った


それは紛れもなく心優しい花歩だから…


花歩だから信じてみようって思ったし好きになった


気持ち良さそうに眠る花歩の頭を撫でる


「あらあら、相当、花歩ちゃんを好きになったのね」


母さんは貶してるような…でも、何処か嬉しそうな表情で俺を見つめていた


「花歩ちゃんを起こしたら悪いしあたしは行くわね。」


母さんは花歩の寝顔を見てから出て行った


俺がこんなに人を好きになるのは知歩以来


まさか双子の姉妹を好きになるなんて思ってなかったな