「それね、知歩が亡くなる前に必死に書いた最後のメモだよ。後一つの手紙はまたいつか渡すね」


麻依は“楽しんでね”と呟き行ってしまった


「花歩、行くか。」


「うん。ねぇ、奏哉?」


「なに…?」


一旦止まった花歩の目の前に行く


「写真撮るの好きなの?」


……そのことか。


「好きだよ。知歩が亡くなってから撮ることすら忘れてたけどな」


「今度、見せてくれる?」


俺は小さく笑顔で頷いた


「行こうか。買わなきゃいけないものたくさんだしな」


俺達はショッピングモールに入って行った


休みということもあり人がいっぱいだ


「先に手芸店に行くか。」


「あたし、此処初めてだから握ってて良い?はぐれたくない」


そう言って俺の手を握って来た


どうして、可愛い行動するかなー。


……可愛すぎる。