歩いて行ける距離だから他愛のない話をしながらショッピングモールに向かった


「あっ、花歩と奏哉だ」


「「麻依!!」」


見事にハモった俺と花歩の声


「2人してデート?」


「デートじゃねーよ。付き合ってないのに。」


「周りから見たら2人デートしてるみたいだよ」


麻依にストレートに言われると照れる


「で、麻依は何で此処に居るの?」


「そうそう。渡したいものが…」


麻依は重要なことを忘れてたみたいだな。


「奏哉に…知歩から」


と言って小さな紙切れを渡された


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奏哉へ
1つ言い忘れてた
写真を撮ること
だけはやめないで。
知歩より
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写真か…カメラの存在忘れてたな

亡くなる数日前に書いたんだな。


麻依が振りがなを振ってくれてる