「奏の洋服買ってきて。」


母さんが思い出したように話す


「奏、洋服で良いか?」


「うん!!良いよ」


じゃあ、決まりだな


「後、奏の保育園で使う用のバッグ作るから布地買ってきて。」


後はお店の商品を作るためとか…


「その布地、花歩ちゃんに選ばせてね」


花歩が喜びそうだな。


「花歩ちゃんが選んでくれた布地で何かを作るとお客様も喜んでくれるような気がするの」


“可愛いもの好きな常連さん多いからねー”なんて呟いていた


「お邪魔しまーす」


花歩が来たみたいだな


「お姉ちゃーん!!」


奏はよっぽど花歩のこと好きなんだな


「奏哉、準備出来た?」


奏を抱えた花歩がやってくる


袖と裾にレースが付いたピンクのワンピース


可愛い格好してくれたんだな