「お兄ちゃーん!!お姉ちゃーん!!」


この声は奏だな


「奏、おはよ」


「おはよ」


奏は真っ先に俺と花歩の間に潜り込んだ


「奏ちゃん、今起きたの?」


「うん。お兄ちゃんとお姉ちゃんに会いたくて来た」


さっき、花歩が俺にやっていたように奏は花歩に顔を擦り付けていた


花歩は嬉しそうに奏の頭を撫でていた


花歩のこと好きだからな


もし、俺らが結婚して子供が出来たらこんなことやってるのかな?


なんて想像していた


まだ告白すら出来てないのに…


しかも、昨日の今日だからな。


「あっ、奏。麻依からのお菓子食べたか?」


「うん!!クッキーだったけどおいしかった」


麻依はいつも奏にクッキーを作ってくれる


ちゃんと綺麗にラッピングされてるから奏が喜ぶんだ