----翌日


いつ寝たかなんて覚えてない


気づいたら花歩を抱きしめたまま寝てた


今だって俺に抱きしめられたまま気持ち良さそうに眠っている


……やっぱり可愛いな。


自分の気持ちに気付いてから花歩のこともっと知りたくなった


「……んっ?」


「あっ、起きた?」


花歩は俺の胸に顔を擦り付けていた


可愛い行動するなよ。


抑え効かなくなる


だけど、これは花歩なりに甘えてる証拠


「……んっ、奏哉、おはよ」


「おはよう。眠れた?」


「うん。奏哉のおかげで眠れた。奏哉こそ大丈夫?」


心配してくれてるんだな


「大丈夫。ごめんな。ありがとう。花歩が居てくれて助かったよ」


花歩が居なかったら自分の中で整理が出来なかった


「ちゃんと役に立てたんだね」


花歩はニコッと微笑んでいた


この笑顔が好き…