読み終えた時には涙が止まらなかった


知歩は俺が思ってること気付いてたんだな。


“お願いだから自分のせいだと思わないでね?”か…


どんだけお人好しなんだよ。


なんか笑える


「そーや…?」


……えっ?


「知歩…?」


って知歩が居るわけないか。


「あたしは花歩だよ」


と言って花歩は俺を抱きしめた


普段は俺が花歩を抱きしめるのにな。


……今日は逆だ


「泣かなくて良いよ」


花歩は俺の涙を拭ってくれた


「知歩からの手紙…読んでたんだね」


花歩はそれ以上聞いて来なかった


他の女なら絶対に聞いてくるだろうな


聞いて来ないのは花歩の優しさ


俺を傷付けないようにと先に行動する


花歩と接してる間に気がついた花歩の良いところ。


他にもたくさんあるんだ