「流くん…」

とっさに出てきた呼び方だった。

…が。

「流くん、か…なかなかいいじゃん」

「ほんと?」

「あぁ、呼ばれたことねぇかも」

そうなんだ‼

わーい!

キーンコーンカーンコーン

あ、もう6時か…。

「なぁ、今のなんのチャイム?」

「ほぇ?」

気抜きすぎて変な声出ちゃった。

でも、ここの人じゃないんだ。