「だから私だけ知らなかったんだ…」

俺が話終わると愛夜は静かにうつむいた。

「みんな愛夜のことを思って言えなかったんだ…」

「じゃあ私は今まで通りお兄ちゃんたちの妹でいていいの…?」

愛夜は今にも泣き出しそうだった。