「お父さん、ショコラティエなんだ」


そういえば、初めて見た時も、コックコートだったな...。


ショコラティエ――――チョコレートから様々なデザートやお菓子を作る、チョコレート専門の職人。


「桜なら、きっとなれるよ」


「うーん、俺になれるかな...」


「なれるよ!!」


突然の大声に、桜は目を見開く。


「だって、さっき見た時、何だか――――魔法使いみたいだったもん!!」


そう、チョコレートを、もっと素敵な姿にする、魔法使いみたいだった。