「ね、食べていい?」


と尋ねると、仕方なさそうに笑いながら、


「...良いよ」


と言ってくれた。


椅子に座って、桜が切り分けたチョコレートケーキを口に運ぶ。


「!!!!」


「...どう?」


「...っ...おいしい!!」


頬に手を当てて叫ぶ。


「いやー。桜、すごいね!!」


「...別に、すごくねぇよ」


「照れないでよ~!!」


と桜の腕を肘でつつく。