「あ...ゴ、ゴメ...」


「...いや...」


え、な、何か...怒ってる?


「ゴメン、ちょっと、離れて」


そっと肩から手を離す。


なんとか桜が片手を持ってくれてるおかげで沈んではないけど...。


「桜...怒ってる?」


「...怒ってない。ちょっと岸に戻ろう」


ザパッ...


岸に上がる。


「桜?大丈夫?顔真っ赤だけど...」


「大丈夫。ちょっと俺、泳いでくるわ」


そう言ってすごいスピードで向こうに行ってしまった。