「...宮野くんって、ホント、ワンコみたいだよねぇ...」


小さくつぶやく。


「ワンコかぁ...」


あ、...聞こえてた?


気にしてる事かもしれないのに...!!


「ご、ゴメン...」


頭を下げると、宮野くんは目をぱちくりさせた。


「え!?何が!?」


「い、いや、気にしてるかもって...!!」


慌てて言うと、ぶはっと笑って、


「いや、気にしなくて良いよ。もう、ソレ挨拶みたいなモンだから」


宮野くんは、気にしすぎだよ、というと、


「部屋に戻ろ。2人の邪魔しちゃまずいでしょ」


と手を引いた。