桜のおでこに私の人差し指をぶつける。


そしてそれをぐりぐりと回しながら、


「だから、これからは、ちゃんと守ってね?それで、特別に許してあげる!!」


と言って、二カッと笑って見せた。


「...ホント、お前は...」


「ん~?なあに?」


「何でもない」


「何~?おーしーえーろー!!」


そう叫びながら、2人でじゃれあった。


桜との距離が、ぐっと、縮まったような気がした。