カプッ


「いっ・・!!」

「・・・・んっ・・・」


ヤバイ、どうしよう、変な気持ちだ

血をすするジュルジュルという音と、時々聞こえる蒼太さんの

漏れたような声が色っぽくて

すごく変な気持ちだ

それに気付いたら他の兄弟はどこかへ消えてて

この広いフロアに二人っきりだ


「ふっ・・・んっ・・・ほらっ・・・きもちっィだろ・・?」

「・・・・べっつに」

「ふふ、強がらなくてもいいのに」


そう言うと彼は私の首筋から一端、口を離した

とても満足げな顔をしている

あれっでも今、スゴク、ニヒルな笑いを浮かべたような

気のせいだよね・・・


「えと・・・まだ何かあるんですか?」

「えっ?何かしてほしいのかい?」

「いやっ別に・・・っ!」

「びっくりした?でも、君が・・・えるちゃんが何かしてほしいっていうから」

「っー///」

「顔、赤いよ」

「うぅ・・・」


蒼太さん絶対、からかってる!

そりゃぁダレでも、いきなりキスされたら驚くでしょ!

もう、やだ、私この家でホントにやっていけるのかな?