「兄弟はみんな独立して自分たちの家庭もっていますから」

「そうなんだ。 
ご両親は何も言わないの?」

「私の父・母は幼い頃に他界しました」

「へんなこと聞いてごめん」

「いいですよ。
父と母が亡くなってからは兄と姉と私3人で生活してましたから」

「そうーだったんだ」

「はい」

「じゃお兄さんもお姉さんも苦労したんだね」

「ですね。
私にとって兄と姉は超えられない大きい存在ですから。
親がわりですからね」

「そっかー・・・」

「最近じゃ少しうるさいですけどね」

「何がそんなにうるさいの?」

「早く結婚しろってことですかね」

「てか、失礼じゃなかったら年齢教えてくれるかな?」

「年齢ですか?」

「うん」

「じゃーみなさんに質問します。
私の年齢はいくつに見えるでしょうか?」

「はい!!」

「あべさん」

「30歳」

「さあー・・・」

「はい!!」

「聖隆さん」

「20代後半」

「どうでしょうー・・・」

「はい!!」

「哲也さん」

「32歳か33歳」

「うんー・・・」

「はい!!」

「よっしーさん」

「35歳」

「みなさん残念」

「てか、雄祐は弥生ちゃんの年齢知っとると?」

「知ってますよ」

「じゃー教えてくれてもいいんじゃないと?」

「まー君、それは弥生本人から聞いてください」

「で、弥生ちゃんって年齢いくつなん?」

「じつは今年36歳になりました」

「雄祐より年上ってこと?!」

「はい・・・」

「マジっすか?!」

「はい・・・」

「弥生ちゃんって36歳なんだ。
見えんねー・・・」

「あべさんの言うとおり、よく言われます」