「いつのまに?!」

「雄が寝てる間に荷造りしてました」

「寝てねえの?」

「寝れませんでした」

「またなんで?」

「雄が急にきてあんな話するからでしょ?! それに・・・」

「それにって何?」

「・・・」

「弥生の気持ち、ちゃんと言ってほし・・・」

「私は、もうーダメだと想ったから。
だから、雄がきた時はビックリした。
雄と一緒に福岡に行けるとは想わなかったから。
だから言われた時、正直、戸惑った。
でも、私の気持ちは、1つしか見えなかった。
雄とこうなることを何よりも望んでたから。
だから嬉しかった」

「不安な想いさせてごめんな」

「雄ー・・・」

インターホンが鳴り弥生は玄関を開けた。

「弥生ちゃん?」

「はい」

「哲也だけど、雄祐いる?」

「いますよ。
ちょっと待ってていただけますか?」

「うん」

「雄。
哲也さんきたよ」

「わかった」

雄祐は玄関先へと行った。

「哲也さん。
おはようございます」

「で、弥生ちゃんとはちゃんと話したのか?」

「話ました」

「で?」

「で・・・って?」

「俺たちメンバーにはちゃんと紹介してくれないの?」

「あーーー。
すみません。
てか、哲也さん」

「ん?」

「まー君やあべっちやよっしーには?」

「昨日の夜話したから大丈夫なんやない。
みんな弥生ちゃんがどんな子か興味津々みたい」

「そうーなんすかー」

「そやーうちのVoが会いに行った女だからなー」

「そっすよねー」

「たぶん、みんなから質問攻めになるぞ」

「ですよね」

「まあーいんじゃねえの?
てか、みんな待ってるから早く行くぞ」

「あっ・・・はい」