「たぶん、雄祐のことだから実家で一緒に住むんじゃねえの。
仕事のことだって俺たちのことを手伝うんじゃねえのかなー」

「雄祐ならそうだろうな」

弥生の自宅ではようやく雄祐が目覚めた。

「哲也さんたちが向かえにくるって」

「そうー・・・」

「うん」

「てか、昨日言ってたこと考えてくれた?」

「行ってもいいけど・・・」

「何?」

「メンバーにはちゃんと話してほし。
それに、雄の家族にもちゃんと話してほしい」

「メンバーにはまだ話してないけど、俺の家族には話してある」

「え?! 話してるの?!」

「うん」

「なんて話したの?」

「それは行ってからのお楽しみだな」

「茶化さないでちゃんと話して?!」

「弥生が心配することは何1つないから」

「いっ今、弥生って言ったよね?!」

「言ったよ」

「はぁー・・・」

「何? 今のため息? 
そんなに俺のこと信用できないの? 
それとも安心できないの?」

「そうじゃなくて・・・」

「じゃ何?」

「そうゆう大事なことは前もって言ってくれない? 
じゃないと、どー構えていいか、わかんないじゃん」

「構えることなんて、ないよ。
弥生は弥生なんだからさ・・・」

「雄ー・・・」

「てか、朝の電話って誰だった?」

「さっき言ったやん」

「言ったっけ・・・?」

「哲也さんからだよって」

「あーーー。 そーやったね。
名古屋からどれぐらいでつくん?」

「混んでなきゃ1時間ぐらい。
混んでると1時間半ぐらいかな」

「そんなもんでつくんや」

「うん」

「弥生って、ホントちっちゃいな」

「そっすよ。 何か・・・?」

「でも・・・」

「まだ何か?」

「ちっちゃくてかわいいよな」

「それはありがとう」

「てか、福岡行くしたく出来てんの?」

「心配しなくても、出来てます」