「何がですか?!」

「みんなね、雄祐君の前では言わないけど」

「はい」

「弥生ちゃんに会いたがってんだよ」

「はぁっ・・・?!」

「俺たちの気持ち、わかってくれたかな?
雄祐君」

「全然わからないし、わかりたくもありません」

「あべ君」

「なんすか?」

「雄祐君、うるさいから、車に乗せちゃって」

「イエッサー」

あべっちは強引に雄祐の腕をひっぱりマンション下にある車へと無理やりに乗せた。

残りのメンバーも車に乗り愛知県へと向かった。

名古屋市内に入った哲也たちは観光がてら名古屋を回りエビフライや味噌カツや手羽先を食べ弥生がいる名古屋市外のとある街へとつき、弥生の住んでたアパートの部屋を訪ねた。

哲也がチャイムを鳴らしたら違う女性が出てきた。

「あの、すみませんけど・・・」

「はい」

「前にここに住んでいた女性って・・・?」

「もうー出ていきましたよ」

「そーですか・・・」

「はい」

「何処に越したかわかりませんよね?」

「はい」

「ありがとうございました」

哲也は車へと戻った。

戻ってきた哲也に聖隆は聞いた。

「弥生ちゃん、いなかったん?」

「引っ越したみたい」

「じゃどーすんだよ?! リーダー哲也?!」

「どーしますかねー? あべ君?」

「俺にフルってか?!」

「雄祐さんって、弥生ちゃんの友達とかわからないんすか?」

「わかってたら、俺だって言ってよ。慧ー」

「そっすよねー・・・」

「こんな所にいてもしかたねえーから・・・」

「どーすんだよ? 哲やん」

「この街の市内回ってみるか」

「はぁっ?!」

「俺、喉渇いたから、とにかくコンビニな」

弥生が住んでる市内を車で走ること20分、コンビニに立ち寄った。

メンバーはみんな車から降りてコンビニの中へと入り雄祐以外のメンバーはジュースを選んでいた。