「じゃあ先生、私を屋上に呼んだことも
 私に必要以上に構ってくれたことも
 好きって言ってくれたことも

 今までのこと全部
 私は瑠衣ちゃんに似ていたから?


 私は瑠衣ちゃんの代わりだったの?」





私は野坂瑠衣として
必要とはされていなかった。


暴力の相手としての人形。




やっと先生に出会えたことで
野坂瑠衣の価値を認めてもらえた。



・・・そう思っていたのに。