「芽実、何か知ってるんじゃないか?」


「何を・・・?」


「野坂が休んでいる理由だよ。」



「・・・風邪でしょう、先生。」



「それならいいんだが、嫌な胸騒ぎが止まらないんだ。
 連絡も一昨日からないんだよ。



 俺はもう同じ過ちを繰り返したくはないんだ。
 あいつを失いたくないんだ。」