こうゆう時こそ恵梨菜のためになる言葉を言いたいけど思い付かない。
「颯太くんはさ…女の子に優しいし、恵梨菜のこと大切にしてくれると思う」
「そうかな?」
「うん。蓮斗から聞くんだけど、颯太くんって恵梨菜のことばっか話してるんだって!」
「嘘だ~!…そっか…じゃあ付き合ってみようかな」
恵梨菜は満面の笑みを見せてくれた。
よかったぁ~…。
「んっ!そうだっ!陽葵、料理部の日程がさ…」
「料理部…?」
すごく久しぶりに聞く言葉だね、料理部って。
「殿方の誕生日の日なの…」
「そ、そうなんだ…」
ちょっと残念。
放課後に渡したかったのに…。