「………」


なんで、なんでなの!!


「そんなあからさまに、不機嫌そうにしなくても」


「……」


苦笑いをしながらこちらを見ている彼、もとい、さっきぶつかった男子を
無言で睨みつける。


「なんで、貴方と同じクラスで、その上席まで隣なんですか…」


「んー、運命だから?」


「………」


何言ってんのこいつ?
頭いかれてるんじゃない?


そう、私に降りかかってきた二度目の災難。
それは、さっきの男子と同じクラスになった上に、
席まで隣だったということ。


彼の名前は、赤城高羅(アカギタカラ)と言うらしい。

聞いてもいないのに、

『俺の名前は、赤城高羅っていうんだ。これからよろしくね』

なんて言ってきた。




正直どうでもいい。