夜の仕事のくせに
いつも朝からギャーギャーうるさい。

『朝っぱらからうるさいっつってんじゃん』

イライラしながら返事をすると
ドアが開いて
小さい女が入ってきた。

「愛羅、おはよー★
相変わらずな寝起きだねー(笑)」

幼馴染みの 宮園 結愛(ミヤゾノ ユウア)
女の子らしくて可愛いから
男の中で
ファンクラブが出来てるらしい。
まぁ、結愛もあたしと一緒で
ほとんど学校に行かないけど。

『なに、結愛
来てたの』

幼稚園からずっと一緒のあたしたちは、
大きなケンカとかしたことない。
あたしも言いたいこと言うし
結愛も可愛い顔して言うことが
結構毒舌だから。
その場で言うからケンカになることがまずない。

「うん♪
紗羅姉から電話かかってきたから。」

ぁんの馬鹿…
なめたことしやがって…

『それで来たわけね。』

あたしはため息をついた。
結愛は、あたしの椅子に座りながら言った。

「だって愛羅は、うちが起こさないと起きないし
寝起き最悪になっちゃうじゃん。
紗羅姉だって
もう分かり切ってることだしねー♪」