いつものごとく、朝練を終え教室に向かうと何故だかクラスのみんなが騒がしかった。

どうやら、転校生がうちのクラスに来るらしい。

「蘭奈ー!転校生、男子だってー。かっこいいといいなぁー。」
私の友達の莉奈が言った。
正直どーでもいいが、私は笑顔でそーだねと返しておいた。

男子なんて大っ嫌い。
私には可愛い女子がいれば良い。
この頃の私はそう思ってた。

鐘がなり、先生は教室にその子を呼んだ。
その子は容姿は普通、身長は高めだった。クラスの女子からため息が漏れた。
その子はありきたりな自己紹介をして先生の指定した席に着いた。

名前は伊神 空 というらしい。
あまり興味のない私は伊神と関わることは最初の一ヶ月は無かった。

いつものごとく平凡に過ごしていた。