三月二十日ー。

伊東たちは屯所を出ていった。

このとき美桜は嫌な感じがしていた。

(平助くん…斎藤さん…)


慶応三年 十二月ー。

坂本龍馬が暗殺された。
それと同じ頃、斎藤が新撰組に復帰した。

『伊東派は局長の暗殺を企んでいる』斎藤は間者として潜伏していたのだ。

「刃向かうなら斬るしかあるまい」

近藤は決断した。

だが御陵衛士には平助がいる。新撰組は平助と戦うことになるかもしれなかった。


翌日、伊東派との戦いが始まった。

病におかされている沖田以外は出兵した。

美桜は必死に平助を探していた。

はあはぁ―――

(平助くん………)

目の前に一人の衛士がたっていた。

「伊東さんの仇―」

刀が降りてくる。

(もうだめ…平助くん)

「ぐっ……」

だが斬られたのは美桜ではなく平助だった。

「藤堂さん…?」

衛士は見方を斬ってしまったので自ら命をたった。

「平助くん。」

今美桜は白拍子のかっこはしてないし、扇子も持っていなかった。

「美桜。最後くらい笑ってくれよ…」

藤堂の髪はバッサリ切られてあった。

「平助…くん…」

「俺、新撰組の…みんなに…あえて良かっ…」

「平助くんーーーーっっ」

斎藤が駆け付けた頃には絶命していた。

十二月十六日ー。

藤堂 平助 死亡―――。




藤堂の葬儀が三日後執り行われた――。



そのあと大切な仲間がどんどんなくなっていった。

鳥羽伏見の戦いで井上さん

山崎は土方をかばい斬られ、治療したが江戸に行く途中船の中で亡くなった。

“新撰組…を…頼んだ”と言って―‐

この頃からだろうか―‐

新撰組が崩れだしたのは―‐



原田と永倉が新撰組を脱退することが決まった。

一ヶ月後新撰組を出るらしい―‐


暑い夏から秋に代わり始めていた時だった。


二人は新撰組に疑問を抱いていた。

原「俺達は幕府ではなく京の町を守りたかったの出はなかったのか」

永「…」

原「新撰組が間違っているとは言わない。だが俺は納得がいかないんだ」

永「お前が羨ましいよ…」

原「…?」

原田は永倉がいった意味が分からなかった。





「本当に行くんですか?」

永「あぁ…」

永倉と原田が脱退する日が来てしまったみ

原「大丈夫だってまたすぐ会える」

「…はい」

永「俺たちはここが嫌いになった訳じゃない。だが誠の心を裏切れないんだ…」

悲しそうな永倉を見て美桜はいった。

「誠の心を持つ限り仲間ですよ」



永「美桜ちゃんにはいつも負けるな」

原「だな」

「そうですか?」

永「あぁ…」

原「あっ、土方さん頼んだぜ。」

永「自分の気持ちを大切にするんだぞ」


「はいっ」

永倉と原田は自分の歩む道へと旅立った―‐