朝ご飯を食べることにした。
「必礼します」
近「美桜ちゃ~ん」
「皆さん心配をかけてすいませんでした。」
そう言い皆でご飯を楽しく食べ始めた。
永「なんであの舞では倒れたんだ。」
「あっ…あれは…」
「「「なんだぁ」」」
永倉と原田と平助が声を揃えていった。
「それは―‐」
「それは、自分の力を使って人の傷や病を治すんです。禁じられた舞です。間違ったら死んでしまう。らしいです」
平「それなのに使わせてゴメン」
「私の意思だから。」
平「ゴメンな」
「それからこのような白拍子の舞を出来るものを『白神』と言うんです」
そう。美桜の姓も白神。
「私は純血の白拍子なのです」
「「「…」」」
「だから怪我や病を治せる力を持っているらしいです」
近「そうなんだな」
「500年前まだ神や魔物がいた時代から白神家はあって最初は魔物退治が仕事だった。でも白神家の少女は魔物が斬れなかった。生きているものを殺せなかった。だから神は白神家には双子が産まれるようにした。癒しの力を持つ少女と魔物を倒す力を持つ少年。癒しの力を持つ白神家の少女は子供が二十歳になった日に亡くなる。だから母は亡くなったんです…」
沈没の中には皆の暖かい気持ちが溢れていた。
美桜の話を聞いて幹部の者達は皆、
美桜を守り抜くと誓った―‐
永「白拍子の舞には癒しの力以外にもあるのか?」
永倉がいった。
「はい。私は癒しの力と神を呼ぶ力、式紙の力を使えます。あと白拍子には使い魔がいるんですよ」
永「そうなのか」
総「白拍子って凄いんですね」
土「だな」
総「やけに素直ですね」
土「うっせーよ」
近「今日は美桜ちゃんの宴をするぞ」
原「やりぃ~」
今日の夜は宴をすることになった。
夜―‐
「皆さん。もう飲んでるんですか」
宴と言う名の飲み会が始まっていた。
土「美桜、こっちこい」
「土方さん酔ってますね」
何か土方が優しくて笑えた。
平「美桜も飲もう」
「えっうん」
(飲んだこと無いんだけど)
ゴクンッ―‐
「土方さん大好き」
土「はぁ?」
そうして美桜は土方に抱き付いた。だから膝の上に乗るような感じになった。
「土方しゃん。飲まないの?」
総「美桜って酒弱すぎですね」
平「土方さんだけずりぃ~」
土「助けてくれよ」
総「良いんじゃないですか。そのままで」
土「なんだと」
総「僕が貰ちゃってもいいの?」
土「ッツ―‐」
土方は顔を歪めた。
「土方しゃん。どうしたの」
そんな気持ちを知らないで何か子供のような口調になっている美桜。
土「俺。ちょっくら抜けるわ」
土方は美桜を抱いて広場から出ていった。
そうして美桜を美桜の部屋につれていき、布団に寝かせようとしたが
「土方しゃん行かないで」
「///」
美桜は土方の袖を掴んでいた。
「俺はどこにもいかねぇよ」
そうして土方は美桜にキスをした。
「んっ―‐」
「お休み。美桜―‐」
美桜は寝てしまった。
次の日―‐
「おはようございます」
平「昨日あのあと何もなかったよな」
「なんのこと?」
総「昨日は大胆でしたね」
山「びっくりしました」
「山南さんまで。なんの話?」
山「昨日、土方さんに抱き付いた話ですよ」
「えっ、えぇぇぇ~」
土「覚えて無いのか?」
「昨日の記憶はありません」
土「そうか」
良かったと言う声が聴こえたがどういう意味なのか分からなかった。
平「土方さん。襲ってないですよね」
土「…一応な…」
平「そのまはなんですか」
山「保護者として何があったか聞かせて貰いますよ」
総「だね」
原永「「めっちゃ気になるな」」
斎「…」
話についていけない美桜だった。
元治元年 七月―。
全員が大広間にはいると近藤が口を開いた。
「今津より長州制圧の為出陣せとの命が下った」
永「よっしゃぁぁぁ。新撰組の晴れ舞台だ」
沖「ですね。楽しみです」
土「お前は風邪をひいているだろう。お前は残れ」
沖「はい。分かりました」
近「美桜ちゃんもついてきてはくれないか」
「えっっっ」
近「看護方に回れるものがいなくてな」
「頑張ります」
新撰組の出番が出来たことに皆喜んでいた。一人を除いては―‐
沖「…」
翌日、照りつける太陽が目映い朝早く。新撰組は歩き出していた。
誠の旗を掲げながら―‐