『おはようございます。今日、集まってもらったのは、体育祭についてお話があるためです』 マイクを通して、南さんのよく通る声が体育館に響く。 ……体育祭かぁ。 今月末にあるんだっけ。 『今年の体育祭は、なんと!桐山男子と合同で行います!』 ……はあ!? あたしは眉間にシワを寄せる。 な、なによ!合同って!? 「桐山男子とって超嬉しい~!」 「さすが南先輩だね~」 「やったぁ!篤樹と会える!」 騒がしくなる体育館。